【腸から整える健康習慣】発酵食品と食物繊維で身体づくりをサポート

こんにちは。
VITAL PERSONAL GYMトレーナーの三苫です。
今年も残りわずかとなり、朝夕の寒さなど季節の移り変わりを感じる時期になりました。
先日、私は家族と福岡県久山町にある「トリアスふれあい動物園」に遊びに行ってきました。間近でヤギや豚、リスザルやフラミンゴなどの動物とふれあえるため大人の私も一緒に楽しみました。✨
さて、本日のブログは腸活についてです。
私の運営しているVITAL PERSONAL GYMにご来店いただくお客様は、「運動習慣をつけたい」「ダイエットをしたい」「筋肉を増やしたい」「日常のパフォーマンスを上げたい」など、さまざまな目的の方にご来店していただいております。
その中で食事についてのご質問をいただいた際には、タンパク質も大切ですが食物繊維も大切だとお伝えしております。
運動だけでなく“日々の食事”こそが身体づくりの基本です。
特に、近年注目されているのが「発酵食品」や「醗酵性食物繊維(プレバイオティクス)」。
これらを日常的にうまく取り入れることで、
体調の安定・免疫の維持・脂肪燃焼効率の向上など、
健康的な体づくりにプラスの影響をもたらします。

目次
- 発酵食品とは? 〜菌がつくる“生きた栄TOP養”〜
- 発酵食品は“食べ続けること”が大切
- 発酵食品だけでは不十分?「醗酵性食物繊維」で菌を育てる
- 腸がつくる健康の鍵「短鎖脂肪酸」
- 腸と免疫の関係 〜7割の免疫細胞は腸に〜
- 食文化と腸内細菌の多様性
- 発酵食品は“生きて届かなくても”意味がある
- 毎日の食卓にできる小さな工夫
- 注意点:タンパク質とのバランスも大事
- まとめ:菌を「摂る」だけでなく「育てる」

■1、 発酵食品とは? 〜菌がつくる“生きた栄養”〜
発酵食品とは、微生物の働きによって食材を分解・変化させ、
旨味や栄養価を高めた食品のことをいいます。
代表的なものとしては、
- 味噌
- 醤油
- 納豆
- 漬物
- キムチ
- チーズ
- ヨーグルト
などがあります。
これらには「乳酸菌」や「ビフィズス菌」などの有用な菌(善玉菌)が含まれており、
腸内環境を整えることで健康維持に役立つとされています。

■ 2、発酵食品は“食べ続けること”が大切
よく「ヨーグルトを食べたら腸内環境が整う」と言われますが、
実際には、食べて取り入れた菌は体内にずっと留まるわけではありません。
ほとんどの菌は一定期間で体外に排出されてしまうため、
定期的に摂取することが重要です。
つまり、
- たまに食べる
ではなく、 - 日常的に続ける
ことで効果を発揮します。
毎日の食卓に少しずつ発酵食品を取り入れることで、
腸内に“良い菌”が絶えず補給され、健康的な腸環境を保つことができます。

■ 3、発酵食品だけでは不十分?「醗酵性食物繊維」で菌を育てる
発酵食品を食べて「菌を取り入れる」ことは大切ですが、
それだけでは腸内の菌が長く定着しにくいという課題があります。
ここで重要になるのが、醗酵性食物繊維(発酵のエサ)です。
醗酵性食物繊維とは、腸内細菌のエサとなって発酵を促す食物繊維のこと。
代表的な食品には以下のようなものがあります。
- 根菜類(ごぼう、れんこん、にんじん など)
- いも類(さつまいも、じゃがいも など)
- 海藻類(わかめ、ひじき、こんぶ)
- 大麦、玄米
- バナナ、キウイ
これらを発酵食品と組み合わせて摂取することで、
腸内の善玉菌が増えやすくなり、腸内環境がより安定します。
つまり、
「発酵食品で菌を取り、醗酵性食物繊維で菌を育てる」
という考え方が理想的です。

■ 4、腸がつくる健康の鍵「短鎖脂肪酸」
腸内環境が整うと、腸内細菌が「短鎖脂肪酸」という物質を作り出します。
これは、腸内での発酵の過程で生まれる“代謝産物”で、
腸の健康を支える非常に重要な働きをします。
短鎖脂肪酸には次のような種類があります。
- 酪酸
- プロピオン酸
- 酢酸
これらは腸のエネルギー源となり、
腸の動きを活発にしたり、腸内の炎症を抑える働きがあります。
また、一部の短鎖脂肪酸は血液を通じて全身に届き、
筋肉のエネルギー代謝や免疫の調整にも関係していると考えられています。

■ 5、腸と免疫の関係 〜7割の免疫細胞は腸に〜
腸は単なる「消化器官」ではなく、全身の免疫システムの拠点でもあります。
なんと、全身の免疫細胞の約7割が腸に存在しているのです。
腸内環境が乱れると、免疫バランスが崩れやすくなり、
アレルギーや感染症にも影響を及ぼす可能性があります。
一方で、短鎖脂肪酸の一種である「酪酸」は、
免疫の過剰反応を抑える働きを持つと報告されています。
腸を整えることが、免疫力の維持や健康管理の土台になるのです。

■ 6、食文化と腸内細菌の多様性
私たちの腸内にいる細菌の種類は、母親から受け継がれたものがベースになっています。
つまり、母親の腸内環境がそのまま子どもや孫の世代に影響していくのです。
しかし近年、食の多様性が減り、
昔のように「旬の食材を幅広く食べる」機会が少なくなっています。
腸内細菌の多様性が失われると、
健康トラブルや代謝低下にもつながりやすくなるため、
意識的にさまざまな食材を食べる習慣をつけることが大切です。

■ 7、発酵食品は“生きて届かなくても”意味がある
「発酵食品の菌は生きたまま腸に届くの?」という疑問をよく聞きます。
実際、すべての菌が生きて腸に届くとは限りません。
しかし、仮に途中で死んでしまったとしても、
その「死菌」自体が腸内の善玉菌のエサとなり、
腸内環境の改善に役立つと考えられています。
つまり、生きていても死んでいても意味があるのが発酵食品の魅力です。

■ 8、毎日の食卓にできる小さな工夫
発酵食品や醗酵性食物繊維を特別なものとして考える必要はありません。
日常の食事の中で少し意識を変えるだけで、腸活は始められます。
- 朝食にヨーグルト+バナナを取り入れる
- ご飯を白米から玄米や雑穀米に変える
- 味噌汁を1日1杯飲む
- 納豆を1日1パック食べる
- 漬物やキムチを少量添える
これだけでも、腸にとってはプラスなサポートになります。

■9、注意点:タンパク質とのバランスも大事
カラダづくりのためにタンパク質を多く摂る方も増えていますが、
実はタンパク質が腸内で悪玉菌のエサになることもあります。
腸内でタンパク質が過剰に分解されると、
アンモニアなどの有害物質が生まれ、腸内環境が乱れる原因に。
そのため、タンパク質だけでなく食物繊維を摂ることを意識しましょう。
これにより、善玉菌を増やし、バランスの取れた腸内環境を保てます。

■10、まとめ:菌を「摂る」だけでなく「育てる」
腸活で大切なのは、
「菌を取り入れること」と「菌を育てること」。
発酵食品を日常的に食べて腸内に菌を届け、
醗酵性食物繊維でその菌を育てていく。
この2つのバランスが、健康的な身体づくりの鍵になります。
腸内環境を整えることは、見た目の変化だけでなく、
疲れにくい身体、ストレスへの強さ、免疫の安定にもつながります。
“体を鍛える”ことと同じように、
“腸を整える”ことも、健康習慣の一部として意識してみてください。

※本記事の内容は一般的な健康情報を基にしたものであり、
医学的な診断・治療を目的としたものではありません。
体調や持病のある方は、医師や専門家にご相談のうえ実践してください。
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