糖質カットだけでは痩せない?本当に必要な食事バランスとTDEEの活用法

福岡・大野城市・春日エリアで、健康的にダイエットを目指す方へ──
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「糖質カットすれば痩せる」と思っている方も多いかもしれません。
しかし実際には、糖質を減らすだけでは体重が落ちにくいことも多く、栄養バランスの乱れやリバウンドの原因にもなります。

この記事では、

  • TDEE(1日の総消費カロリー)の考え方
  • 食事量の正しい減らし方
  • 栄養バランスの取り方
    を分かりやすく解説します。

※本記事は一般的なトレーニング理論と栄養学に基づいていますが、医学的根拠が完全に確立されていない内容も含まれます。実践の際は専門家の指導を受けることをおすすめします。


目次

  1. TDEEとは? 総消費カロリーの考え方
  2. 基礎代謝(BMR)の計算式と使い方
  3. 食事量を減らす基本:まずはマイナス200〜300kcalから
  4. 三大栄養素のバランス:タンパク質・脂質・炭水化物
  5. 炭水化物の質と食物繊維の重要性
  6. 良質な脂質を意識する理由と選び方
  7. 食材のバリエーションで栄養バランスを整える
  8. 注意点:極端な制限と停滞期のリスク
  9. まとめ:続けられるダイエットとは

TDEEとは 総消費カロリーの考え方

TDEE(Total Daily Energy Expenditure)とは、1日に消費する総カロリー量のことです。
これは、基礎代謝に日常生活や運動による消費を足した値になります。

  • 基礎代謝(BMR):何もしていなくても生きているだけで使うエネルギー
  • 活動代謝:歩く、立つ、家事などの軽い動作
  • 運動代謝:筋トレ・ランニングなどの運動で使うエネルギー

活動レベル別の掛け率

活動レベル掛け率
ほぼ運動しないBMR × 1.2
軽い運動(週1〜3回)BMR × 1.375
中程度の運動(週3〜5回)BMR × 1.55
激しい運動(週6〜7回)BMR × 1.725
非常に激しい(アスリート)BMR × 1.9

この掛け率をBMRにかけてTDEEを求めます。
これが“今のあなたの消費カロリー”の目安です。


基礎代謝(BMR)の計算式と使い方

基礎代謝量は「ハリス・ベネディクト方程式(改良版)」で計算できます。

  • 男性:13.397 × 体重(kg) + 4.799 × 身長(cm) − 5.677 × 年齢 + 88.362
  • 女性:9.247 × 体重(kg) + 3.098 × 身長(cm) − 4.33 × 年齢 + 447.593

たとえば、

  • 30歳女性(身長160cm、体重55kg)の場合
    → 9.247×55 + 3.098×160 − 4.33×30 + 447.593 = 約1,350kcal

これに活動係数をかけると、
軽い運動レベル:1,350 × 1.375 ≒ 1,856 kcal がTDEEの目安になります。


食事量を減らす基本:まずはマイナス200〜300kcalから

体脂肪を1kg落とすには、約 7,200kcal のエネルギー赤字が必要とされています。
しかし、これを一気に減らすのは非現実的。

まずは TDEEから200〜300kcal少ない食事量 を1ヶ月続けてみましょう。
例:TDEEが2000kcalなら、1800kcal前後に設定。

その後、

  • 体重が順調に減れば継続
  • 減りにくければ100kcalだけ追加で削減

急激に減らしすぎると、筋肉まで落ちて代謝が下がるため注意が必要です。
体は“少ないカロリーに慣れる”ことで消費を抑え始めるため、緩やかな調整が成功の鍵です。


三大栄養素のバランス:タンパク質・脂質・炭水化物

タンパク質(Protein)

筋肉維持に不可欠な栄養素。
体重1kgあたり1〜2gを目安に摂取。
例:体重60kg → 60〜120g/日。

主な食品:鶏むね肉、赤身肉、魚、卵、大豆、乳製品、プロテイン。など


脂質(Fat)

脂質はホルモンや細胞の材料。
**総摂取カロリーの20〜30%**が目安です。

おすすめ:オリーブオイル、アボカド、ナッツ、MCTオイル、フィッシュオイル。など
避けたい:飽和脂肪酸(バター、肉の脂身などの固形の脂)トランス脂肪酸(スナック菓子・加工油)。


炭水化物(Carbohydrate)

残りのカロリーを炭水化物で調整。
白米よりも食物繊維の多い低GI食品を選びましょう。

例:玄米、そば、オートミール、さつまいも、かぼちゃ など。

炭水化物を極端に抜くと集中力低下・代謝低下を招くため、「必要量を質よく摂る」ことが大切です。


炭水化物の質と食物繊維の重要性

炭水化物=悪ではありません。
重要なのは血糖値を急上昇させない種類を選ぶことです。

食物繊維を多く含む炭水化物は、

  • 腹持ちが良い
  • 腸内環境を整える
  • 脂肪の吸収を抑える

といった効果があります。

玄米・そば・オートミール・芋類などを積極的に取り入れると、代謝の良い身体をつくりやすくなります。


良質な脂質を意識する理由と選び方

脂質はエネルギー源であると同時に、ホルモンバランスの安定にも関わります。
ダイエット中も完全にカットせず、「良質な脂質を適量」 がポイントです。

おすすめの脂質源:

  • オリーブオイル
  • 亜麻仁油
  • フィッシュオイル(EPA・DHA)
  • MCTオイル

これらは炎症を抑え、代謝をサポートする働きがあります。
一方、マーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸はできるだけ避けましょう。

食材のバリエーションで栄養バランスを整える

ビタミンやミネラル、アミノ酸は食品ごとに含まれる種類が違うため、同じメニューの繰り返しは栄養の偏りにつながります。

理想は「1日3食、異なる食材を組み合わせる」こと。
例:

  • 朝:卵+全粒粉パン+サラダ
  • 昼:そば+鶏むね肉+野菜
  • 夜:魚+玄米+スープ

毎日完璧にする必要はありませんが、「昨日とは違う食材を1つ取り入れる」だけでもOKです。


注意点:極端な制限と停滞期のリスク

食事制限をやりすぎると、体が省エネモードに入り、脂肪を燃やしにくくなります。
筋肉も減少し、リバウンドの原因に。

また、停滞期が来たときに「さらに食事を減らす」と、栄養不足や代謝低下を招きます。
停滞期には炭水化物を増やしカロリーを一時的に戻す“リフィードなども有効です。

焦らず、長期的に続けられるバランス食を意識しましょう。


まとめ:続けられるダイエットとは

  • 糖質カットだけでは健康的に痩せられない
  • TDEEをもとに適正カロリーを把握する
  • 三大栄養素(PFC)のバランスを取る
  • 炭水化物・脂質の「質」を選ぶ
  • 極端な制限より、継続できる食習慣を

「痩せる=食べない」ではなく、
バランスよく食べて、無理なく減らす」が本当のダイエット成功の近道です。
無理な食事制限は、短期的に見ると体重の変化が出やすいかもしれません。
しかし、その方法を一生続けることは現実的ではなく、結果的にリバウンドを招きやすくなります。

大切なのは、「続けられる食事」を見つけること。
栄養バランスを意識しながら、ストレスを感じずに取り組める方法を習慣にしていくことで、
体も心も無理なく変わっていきます。

焦らず、一歩ずつ。
一生続けられるダイエットを一緒に目指していきましょう。


📍福岡県大野城市山田4丁目1−21
VITAL PERSONAL GYM(バイタルパーソナルジム)
URL:https://mitoma-personal.com/

元救急隊員トレーナーが、安全管理を徹底し、お客様の理想を全力でサポート。
食事・トレーニング・生活習慣までトータルで指導いたします。


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