「細いのに力が強い人の秘密――筋肉の質・神経・脳の使い方の関係性」

こんにちは。
福岡県大野城市にある VITAL PERSONAL GYM(桜並木駅から徒歩7分・春日原駅から徒歩12分)の三苫です。
私は元・救急隊員として、多くの人の身体のトラブルに向き合ってきました。
救命の現場では、日常生活のちょっとした癖や筋力の低下が、思わぬ怪我や生活の質の低下につながる場面を数えきれないほど見てきました。
そして12月に入り、寒さが一段と増してきましたね。
今年も残り1ヶ月。気温が下がると身体は縮こまり、筋肉がこわばりやすくなることで、痛みや不調が起こりやすい季節でもあります。
こんな時期こそ、身体の使い方や筋力について改めて見直す良いタイミングです。
トレーニング指導をしていると、お客様との会話の中でよく出てくるのが、
「同じ体型なのに、なんでこんなに力が強い人がいるの?」
「細く見えるのに、自分より力が強い人ってなんで?」
という疑問です。
実際、体格が似ていても「出せる力」に大きな差が出ることは珍しくありません。
しかもその違いは、筋肉の太さ(断面積)の大小だけでは説明できないことが多いのです。
では何が筋力を左右しているのか?
そこには、筋肉の質、筋繊維の種類、神経の働き、脳の使い方など、さまざまな要素が深く関係しています。
そこで今回は、
「筋力はなぜ人によって差が出るのか?」
「筋肉の断面積以外に何が筋力を左右しているのか?」
について、元救急隊員としての経験と、現在のパーソナルトレーナーとしての視点を交えながらお話していきます。
※医学的事実を断定するものではなく、あくまで私の経験に基づく個人的な見解も含まれます。

【目次】
- 筋力の差はなぜ生まれる?
- 筋肉の断面積だけでは説明できない「3つの原因」
- 速筋・遅筋の割合で何が変わるのか?
- アスリートが記録を伸ばす仕組み—生理的限界を超える瞬間
- まとめ:筋肉は「断面積 × 神経 × 心理 × 質」で決まる
- パーソナルトレーナー三苫から最後にひとこと

1. 筋力の差はなぜ生まれる?
筋肉の太さ(=断面積)が大きいほど強い力を出せる。
これは一般的によく知られている事実です。
しかし、
- 見た目が細身なのに驚くほど力が強い人
- ガッチリしていて筋肉が太く見えるのに、意外と力が出せない人
が存在します。
実際、筋肉の断面積が同じであっても 1.5倍以上の筋力差が出ることもある と言われています。
では、これは一体なぜなのでしょうか?

2. 筋肉の断面積だけでは説明できない「3つの原因」
筋力は「筋肉の太さだけ」で決まるわけではありません。
むしろ重要なのは、「筋肉をどう扱えるか」「脳からの指令をどれだけ効率よく伝えられるか」という点。
そして、筋肉内部の密度や質量、心理的限界なども影響します。
原因①:筋肉の「つき方」の違い
筋肉は骨に付着し、テコの仕組みで関節を動かします。
この「付着位置」には個人差があり、
- 付着部がわずかに長い
- 骨の形状が違う
- 腱の走行がやや異なる
といった差だけで、同じ太さの筋肉でも 出力(力の伝わり方)が大きく変わる のです。
これは生まれつきの骨格の個性でもあるため、トレーニングでは完全には変更できません。
原因②:心理的限界と「脳からの指令」の個人差
筋力には
- 生理的限界(身体的な本当の最大値)
- 心理的限界(脳が安全のためにブレーキをかける値)
この2つが存在します。
そして普段の私たちが使っているのは、「もうだめだ」「無理だ」という 心理的限界の範囲内の筋力 です。
例えば、電気刺激で筋肉を無理やり動かすと、
「こんなに力が出るのか!」というほどの強い収縮を起こせることがあり、
普段どれだけ脳がブレーキをかけているかわかります。
つまり、脳の使い方(心理的限界)は筋力に大きな影響を与えるということ。
経験的にも、運動や筋トレ経験者の方が神経伝達が整っており、
同じ断面積の筋肉でも、より強く、より効率よく力を出す傾向があります。
さらに、ボディビルダーやスポーツ競技者などは、トレーニングなどで追い込むことが日常化し、
心理的限界値が高い傾向があります。
原因③:筋肉の密度・質量の違い
同じ太さでも「重い筋肉」と「軽い筋肉」があります。
筋肉の中には、
- 血管
- 水分量
- 細胞の密度
- 脂肪量
が含まれ、これらの比率によって筋肉の中身が変わります。
密度の高い筋肉は力が出やすく、同じ太さでも筋力差が生まれます。

3. 速筋・遅筋の割合で何が変わるのか?
筋肉には、
- 速筋(瞬発力が高い)
- 遅筋(持久力が高い)
があります。
速筋の割合が多いと瞬発的な力を発揮しやすく(短距離選手)、
遅筋の割合が多いと長時間の運動が得意(長距離選手)になります。
速筋比率はある程度遺伝に左右されますが、
トレーニングによってそれぞれの働きを強化することは可能です。

4. アスリートが記録を伸ばす仕組み
― 生理的限界を突破する瞬間
ハンマー投げや砲丸投げ選手が叫んだり、
柔道選手や水泳選手がレース前に体を叩いたりしているのを見たことがあると思います。
これは、
- 心理的限界を一瞬だけ外す
- 神経を興奮させる
- 通常以上の筋力を引き出す
という効果が期待されています。
火事場の馬鹿力 も同じ原理です。
※ただし限界突破にはリスクもある
生理的限界を超えた負荷は、
- 筋損傷
- 関節損傷
- 極端な疲労
- 回復遅延
など身体的負担やリスクも大きく、
私たちの日常生活では推奨できません。
心理的限界は身体を守るためのブレーキでもあるからです。

5. まとめ:筋力は「断面積 × 神経 × 心理 × 質」で決まる
筋力は単純ではなく、
以下の複合要素で決まると考えられます:
- 筋肉の太さ(断面積)
- 神経伝達の効率
- 心理的限界の高さ
- 筋肉の密度・質量
- 速筋と遅筋の割合
- 骨格・筋付着位置の個性
この中の多くは、正しいトレーニングで伸ばすことができます。

6. パーソナルトレーナー三苫から最後にひとこと
筋力は、生まれ持った要素もありつつ、
トレーニング次第でしっかり伸びる伸びしろのある能力 です。
40代でも、50代でも、60代でも、身体は必ず変わります。
筋肉は裏切りません。
寒い冬こそ、身体づくりのチャンスです。
今年ラスト1ヶ月、一緒に 「使える身体」 を目指しましょう。
体験トレーニングもお気軽にどうぞ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

私が指導の中で大切にしているのは、
鍛える前に整える という考え方です。
姿勢、呼吸、関節の動きが整って初めて、
トレーニングの効果が最大限に生きます。
姿勢・柔軟性・筋力・日常動作を総合的に見て、
「あなたに合ったトレーニング」
「無理のない食事の進め方」
をわかりやすく提案します。
寒く体を動かすことが億劫な季節ですが、健康のためにも身体を動かすことをおすすめします。
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あなたの体の不安を一度ご相談ください。
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